「見やすいデザイン」のサンプル
UCDA認証レベル2 「見やすいデザイン」の基準にそってサンプルを作成してみました。
弊社が作成している医薬品の「患者向け医薬品ガイド」を使いました。
サンプルなのでつっこみどころはあるかと思いますが、大目にみてください。(笑)
「見やすいデザイン」はUCDAの評価項目:わかりやすさの9項目のうち
-情報量:情報量として適切か-
・読み手側がプレッシャーを受けない情報量で1紙面が作られているか
-タイポグラフィ(文字):文字の読みやすさ、可読性への配慮-
・判読にストレスを感じないレベルのポイント数を使用しているか
・不適切な変形、圧縮がないか
・1行あたりの適切な文字数(行長)と行間で構成されているか
・漢字、ひらがな、カタカナが適切に使われているか
-色彩設計:識別しやすい色づかい、多様な色覚のユーザーへの配慮-
・不用意に色を使いすぎていないか?
・十分なコントラストを確保しているか?
・彼に配慮した色彩設計がされているか?
・色弱者、一般色覚者を問わず、識別しやすい配色を心がけているか?
の3つを考慮したデザインになります。
以下、左がもと、右が見やすいデザインを考慮し作成したものです。
表紙を作り、読み手である患者さんに何の薬かすぐにわかるようにしました。
重要度の高そうな項目を前のページに持ってきました、
関連性が高い項目でまとめるため項目の入れ替えをしました。
なるべくまとめた項目ごとのページになるよう調整しました。
文字フォントにUCDフォントを使用し、行間を広げ可読性を高めました。
色彩設計に関しては、今回は1色なので対象外となります。
もと | 見やすいデザイン |
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表紙を作成し、薬の名前や効果を記載し、何薬かわかるようにました。 | |
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2ページ以降は関連性がある項目でまとめ、重要度の高そうな順番に入れ替えました。 | |
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使用フォントをUCDフォントの「みんなの文字」に変更し、行間を広げて可読性を高めました。 | |
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表内文字もフォントを変更することで読みやすくなりました。 | |
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副作用は大切な情報なので大項目としました。 | |
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ページ数は増えましたが、1ページの情報量は少なくなっているので圧迫感は減りました。 |
誰しもが病気になれば患者さんになるので、
患者さん目線でサンプルを作成してみました。
もとの患者ガイドは、必要な情報を抜けなく流し込んでおります。
重要な情報順に項目は出現しているのですが、
ややまとまりに欠けた印象で、行間がせまく可読性も低かったので、
文書内容は修正せずに、項目の入れ替えやフォントの変更、
行間調整で見やすくなるよう作成しました。
その際、「見やすいデザイン」の基準に沿ってデザイン変更したので、
やみくもに行うより、見やすくなったと思いますが、いかがでしょうか?
弊社は多くの医薬・医療機器業界の文書作成を行っております。
医薬・医療機器業界では、まだまだUCDは認知されていないのが現状ですが、
生命に関わる情報を扱う業界ですので、UCDはきっとお役にたつと思います。
今回は「患者向け医薬品ガイド」をサンプルにしましたが、
他の文書・書類でもサンプルを作ってほしい!
文書・書類をもっと見やすくしたい! など
ご要望がございましたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。