UCDを理解するうえで大切なのは
基になるユニバーサルデザイン(以下、UD)です。

UDは1985年にアメリカ人のロナルド・メイスにより提唱されました。

「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」が基本コンセプトです。
「できるだけ多くの人」が対象なので、文化・言語・国籍の違い、老若男女、障害・能力のいかんを問わずに利用することができる施設・製品・情報がその対象です。
また、以下に示す七つの原則があり、それらを考慮したデザインになっています。

 1.誰でも公平に利用できる

 2.使う上で柔軟性に富む

 3.簡単で直感的に利用できる

 4.必要な情報が簡単に理解できる

 5.単純なミスが危険につながらない

 6.身体的な負担が少ない(弱い力でも使える)

 7.適切な空間が確保されている

 

身近な例をあげます。
ここ数年で鉄道の駅に以下のようなマークが付けられました。

 

               G

 

東京を走る地下鉄、東京メトロ渋谷駅の表示です。

“銀座線  = G = 
“半蔵門線 = Z = 
“副都心線 = F = 

アルファベット1文字と色でそれぞれの路線をあらわし、各駅に番号を付けています。
個人的な感想ですが、東京の地下鉄は複雑なのでアルファベット1文字で路線をあらわすのは乗換時に便利だなと思いました。
ただ、番号については意味があるのかな?と思っていました。
しかし、訪日外国人のような日本語が読めない人には便利なようで、
実際に、外国人に道を尋ねられた際に「浅草寺に行きたいから、何番の駅で降りれば良い?」と聞かれたことがあります。
UDのコンセプトは「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」なので、
このデザインはコンセプトに合致していますよね!

このようにUDは私たちが普段何気なく生活している中に溶け込んで、機能しています。
UDが目指すのは「ヒトに優しいデザイン」でもあるので、
周りを見渡してみると、意外とあれもこれもUDかもしれませんね。