いわゆる「ノセ」とも言われる【オーバープリント】、そして透明効果としての【乗算】。

意味合いとしては似たような名前ですが、実はその内容は似て非なるものなのです。

いくつかのCase毎に、その違いを比較してみましょう。(OS X 10.8.5  Illustrator CS 5.1)

 

Case.1 異なる単色

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C50のオブジェクトの上にM50のオブジェクトを描き、M50のオブジェクトにそれぞれオーバープリントと乗算(不透明度100%)を適用してます。 結果は予想通り、重なった部分はそれぞれの色を足したC50M50となりました。

 

Case.2 同じ単色

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M30のオブジェクトの上にM50のオブジェクトを描き、M50のオブジェクトにそれぞれオーバープリントと乗算(不透明度100%)を適用してます。

 

……おや?乗算の様子が……?

M50にM30を足したらM80になりそうな気がしますが、結果はM65という中途半端な数字になりました。いったいどんな仕様なんでしょうか。

 

対してオーバープリント側は、効果が適用されずに、通常のノックアウト処理と同様の結果になっています。

 

Case.3 異なる掛け合わせ

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Case.1、Case.2からの応用です。C30M50のオブジェクトにオーバープリント又は乗算(不透明度100%)を適用しています。

オーバープリント側・乗算側ともに、シアンとイエローはCase.1と同様、そしてマゼンタはCase.2と同様の処理を行い、それぞれを合算した数値になっています。もはやパズルですね。

 

Case.4 同時盛り

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ここまできたらやっちゃいましょう。Case.3を元にオーバープリントと乗算を同時に適用したらどうなるのか。好奇心は加速します。

さて結果は…。

C30。そうですね、今までの話だとそうなりますね。

M65。そうですね、不思議な数字ですがこれも今までの話からそうなりますね。

Y51。

( ゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚Д゚) …!?

どこから迷い込んで来たんでしょうか、「Y51」という子は。バグなのか仕様なのかはわかりませんが、これはちょっと危険な香りがします。何でもかんでもオーバープリントでー、乗算でー、なんてやってると予期せぬ結果になってしまいそうな…。

このように【オーバープリント】と【乗算】は異なる動きをしますので、求める結果に応じて使い分けることをオススメします。